
- 夜勤のないクリニックに転職したい。
- クリニックなら子育て中でも働きやすそう。
子供が生まれると「夜勤のない職場に転職したい」と考える看護師は多いです。
そんなとき、真っ先に思いつくのがクリニックではないでしょうか。
夜勤はないし、休日も決まっている。
一見するとママナースに最適な職場のように思えますが、クリニックには意外な盲点があり、確認せずに転職してしまうと後々「働きにくい」と感じることになります。

じゃあ、クリニックに転職するのは止めたほうがいい?

いえいえ、ママナースが働きやすいクリニックもありますよ。
ママナースが働きやすいクリニックを見つける!チェックポイントは3つ
クリニックに転職するときに確認してほしいポイントが3つあります。

ひとつずつ説明しますね。
チェックポイント①ママナースはやや規模の大きなクリニックを選ぶと良い
クリニック(診療所)とは入院施設が無床、または19床以下のものを指しています。(医療法第1条の5第1項)
医師や看護師の数に決まりはありません。

入院施設を持っているクリニックもありますから注意してくださいね。
無床のクリニックを選ぶのは大前提。
次に何人のスタッフが働いているクリニックなのかを確認してください。
特に午前中は患者さんが押し寄せますから、午前中働いている看護師+事務スタッフの人数は要チェックです。
スタッフの人数が少ないと休みにくい
ママナースがクリニックに転職するときは、看護師が少なくとも3人以上いる、やや規模の大きなクリニックを選ぶと安心です。

クリニックのイメージはこんな感じ。看護師が少なくても大丈夫そうだけど…。
- 夜勤がない
- 入院患者がいない
- 重症者がいない
- 大変な検査や処置がない
確かに病棟看護師に比べて、クリニック看護師は精神的、体力的には楽かもしれません。
でも、クリニックには看護師業務以外にもやらなくてはならないことがたくさんあるんです。(クリニックによって違いがあります。)
- クリニック内の掃除
- 機器の保守点検
- 備品のチェックと発注
- 薬品や材料の期限切れチェックや発注
- レントゲンのセッティング(画像取り込み、医師のパソコンへの送信作業など)
- 物品の洗浄、滅菌
- 電話対応
- 洗濯
診療の補助、問診、バイタル測定、採血、心電図測定など通常の看護師業務の合間に上記のような雑務も行います。
看護師が少ないと、1人が休めばどうなるかは容易に想像できますよね。
看護師の人数が少ないクリニックでは、前もって決まっている学校行事ですら休みにくかったりします。

私もクリニックで働いていた時、ほかの看護師と運動会が被ってしまい、結局半日ずつ休んだという経験があります。
それが突発的なお休みならば、なおさら気を使います。
小さい子どもの突然の発熱は珍しくありませんよね。
でも、急な欠勤が続くとクリニックに居づらくなり、ますます「働きにくく」なってしまいます。
小学生以下の子供を持つママナースは「突発的なお休みが取りやすいクリニックであること」が重要ですから、そのためには「スタッフ数に余裕のあるクリニックを選ぶ」ことが大切です。
事務スタッフにヘルプしてもらえることもある

看護師の人数が大切なのは分かったけれど、事務スタッフの人数も多い方が良いのはなぜ?
クリニックでは看護師は看護師の仕事だけ、事務は事務の仕事だけしていれば良いのではありません。
スタッフ数が限られているので、看護師が受付をしたり、事務スタッフが診療補助についたりすることもあります。
つまり、事務スタッフの数に余裕があると、看護スタッフが休んだ時に助けてもらえるのです。

普段からお互いに助け合って、信頼関係を築いておくとGOOD!
チェックポイント②自分のスキルに合ったクリニックを選ぶ
クリニックの求人に共通するのは「即戦力になる人材が欲しい」です。
ママナースは転職活動にかけられる時間が少ないですから、つい条件面を重要視しがちです。
条件が良いからといって、安易に自分の持っているスキルとかけ離れたクリニックを選ぶと後々大変になってしまうかもしれません。
求められるスキルはクリニックによって異なる
クリニックでは病院のように大勢の看護師を雇うことはできません。
また、病院のようにマンツーマンでじっくり指導をする余裕もありません。
即戦力で働いてほしいと考えているクリニックがほとんどです。
そして、クリニックによって求められるスキルは違います。

あなたの得意分野は何ですか?
採血や心電図測定を早く正確にできるなら健診クリニック、小児やNICUの経験があるなら小児や産科クリニックというように、自身の強みを生かすと転職は有利になります。
もちろん未経験の分野へのチャレンジもガッツのあるママナースならばぜひ!
とはいえ、採血スキル重視のクリニックに採血が苦手な看護師が応募する…など極端なチャレンジは働きにくさを助長してしまうので注意してくださいね。
チェックポイント③長期休暇を取りやすい制度がある
クリニックで働く看護師は基本的にクリニックの休診日がお休みです。
平日1日と土曜半休、日曜祝日休みのクリニックが多いでしょうか。
スタッフの人数が少ないので、クリニックが開いている日は思うようにお休みが取れません。

有休もとりにくいです。
でも、夏休みなど家族旅行したいときだってありますよね。
気兼ねなく長期休暇を取るには制度が必要
「お休みしたいときは相談してくれればいいよ。」
と採用面接で院長先生が言っても、これは絶対にダメです。
気持ちよく休暇を申請できませんから。
クリニックが独自で長期休暇を申請しやすい制度を作っていることが大切です。
夏休み休暇でも、リフレッシュ休暇でも名前は何でも良いんです。
スタッフがまとまった休みを気兼ねなくとれるように配慮しているクリニックは「働きやすさ」の面も安心だと思います。
クリニックに転職してから「こんなはずではなかった」とならないために
夜勤がなくて働きやすそうなイメージのクリニックも、ママナースにとっては「働きにくい職場」になってしまうことがあります。
突発的なことが起きやすい、小さなお子さんがいるママナースはクリニックを選ぶときの下調べが最も大切です。
お休みのことやクリニックの雰囲気など、自分で聞くのは気が引ける…という方は転職エージェントも積極的に活用しましょう。

転職後に後悔しないよう、十分な準備を。
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