
- 訪問看護師の仕事がイメージできない
- 訪問って実際はどんな感じ?
- 精神科訪問看護に興味がある
訪問看護師は地域包括ケアシステムにおいて欠かせない存在で…なんて話を聞いても、具体的にどんな仕事をしているのかイメージしにくいですよね。
そんな時は意外と漫画がおススメだったりします。
今回の記事では、訪問看護をテーマにした漫画を3作品ご紹介します。

訪問看護に興味のある方は是非読んでみてくださいね!
訪問看護ってどんな仕事?おすすめ漫画3選
ご紹介する3作品は、読むだけで「訪問看護がどんな仕事なのか」をイメージしやすい良質な作品です。
利用者さんに対するケアだけでなく、ご家族とのかかわりやステーション内でのこと、移動中のことなど、さまざまなエピソードが豊富で楽じっくり読めるものばかり。

読んでいると「あるある~!」って声が出ちゃいます。
それでは1作品ずつ特徴をご紹介していきますね。
おうちで死にたい
まず初めは、看護師でもある広田奈都美さんの作品「おうちで死にたい」。
主人公は新卒で訪問看護師になった木野花。
花と指導ナースである馬淵を中心に、おもに看取りにフォーカスして訪問看護の現場を描いています。
花は新人ナースらしく、すぐに感情的になって泣いたり悩んだり。
そんな花をときに優しく、ときに厳しく見守る先輩ナースの馬淵や持田。

私は馬淵や持田目線で花を微笑ましくみていますが、若いナースは花に感情移入してしまうかも。
作者の広田さんが看護師であり、訪問看護の取材を重ねて書いた作品ということもあって、読んでいて違和感がなく1つ1つのエピソードに説得力があります。
看取りのエピソードはもちろんどれも秀逸なのですが、ぜひ読んでいただきたいのは花が新卒で訪問看護師になろうと決心するエピソード。
病棟実習では劣等生で「患者さんのところへ行くのが怖い」と感じていた花は、訪問看護の実習を通して気持ちが変わっていきます。
病棟勤務なら当たり前のことも訪問看護では通用しないこと、色々な事情を抱えたお宅に訪問するけれど、先入観を持たずに目の前の人そのままをみている先輩ナースの姿勢など、花の気持ちが揺さぶられていく過程が伝わってきます。

絵が可愛くて、登場人物がみんな生き生きと魅力的なところもポイント。
また、お金の問題についても詳しく書かれているので訪問看護入門編のテキストとしてもおすすめできます。
ちなみに、花が働く訪問看護ステーションは地方都市の設定なので、訪問は自動車です。
ナースのチカラ
「おうちで死にたい」の続編でもある「ナースのチカラ」。
こちらは47歳で看護学校を受験して50歳で訪問看護師になった幸代の物語です。
幸代は義母の介護をしていて、その義母を担当していた持田(おうちで死にたいに出てきたナースです)の影響もあって看護師を目指します。
もちろん、持田へのあこがれだけではなく、家族間での自身の役割など思うことがあったのですが、いざ看護学校へ通いだすと家族も変わってきて…。
家庭がひと段落して看護師を目指そうと思っている方や、長いブランクがある方などは「ナースのチカラ」のほうが心にしみるかもしれません。

私の友人にも40代でナースになった人がいます。彼女の頑張りには頭が下がります。
「おうちで死にたい」の花ちゃんが3年目のナースとしてステーションに勤務しているのも見どころ。
「ナースのチカラ」ではコロナ禍で訪問看護師たちが苦悩している姿も描かれています。
コロナ禍の今、訪問看護への転職を考えている方にも参考になりそうな作品です。
おとずれナース~精神科訪問看護とこころの記録~
訪問看護ステーションのなかには小児や精神科に特化したステーションもあります。
「おとずれナース」は精神科訪問看護ステーションで働く小林が主人公。
小林は精神科病棟に勤務しているときに、ある患者さんの話をしっかり聞かなかった日にその患者さんが自殺未遂を起こしてしまいます。
このことからもっと患者さんに寄り添った看護をしようと精神科訪問看護の世界に飛び込んだのです。

精神科訪問看護に興味がある方はぜひ。
実は「おとずれナース」の作者であるのまりさんは現役の看護師。
先にご紹介した広田さん同様、看護師ならではの視点で利用者さんと向き合う様子が丁寧に描かれています。
精神科訪問看護というやや重たいテーマながら、のまりさんの柔らかで優しいタッチの絵が、暗くなり過ぎない絶妙なバランスを保っています。

のまりさんは自転車訪問です。笑
訪問看護がイメージしにくかったら漫画からがおすすめ
難しいテキストを読んでもいまひとつ訪問看護をイメージできない方は、今回ご紹介した漫画を読んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。
訪問看護はきついと思われがちですが、在宅ならではの楽しさもあり、看護師としての視野も広がります。

訪問看護に興味を持っていただけたら嬉しいです♪
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