
- 子どもが急に熱を出しても休めるのかな?
- 訪問看護師って休みがとりにくそう
病院に比べて人数が少ない訪問看護師は休みがとりにくいイメージがあるかもしれません。
小さいお子さんがいる方や持病がある方は、急な休みに対応してもらえるのかは重要な問題ですよね。
私が訪問看護を始めたとき子どもはまだ3歳で、数年間は発熱などで急なお休みをいただくこともありました。

みんなに支えてもらって今があります。
今回の記事では、子育て中に訪問看護師へ転職した私が、訪問看護ステーションを選ぶポイントをまとめてみました。
働くうえでお休みのとりやすさは大切なことなので、訪問看護師への転職をお考えの看護師さんはぜひ参考にしてくださいね。
働きやすい訪問看護ステーションを選ぶポイントは3つ
前提として、大抵の訪問看護ステーションでは、事情あってお休みするときは他のスタッフが代行してくれる体制が整っているはずです。
そうは言っても、急なお休みを申し出るのは気を使うもの。

少しでも休みのとりやすいステーションを選びたいですよね。
受け持ち制ではなくローテーション制を選ぶ
そこでまず確認しておきたいのは、ステーションが受け持ち制なのかローテンション制なのかということ。
多くの訪問看護ステーションでは受け持ち制を採用していますが、できればローテーション制を採用しているステーションを選んでください。※ローテーション制:受け持ちを決めず、その日の訪問予定利用者にその日出勤の訪問看護師を割り当てること。
受け持ち制であっても数人でチームを組んでおひとりを担当しているならOKです。
なぜ受け持ち制を選ばないほうが良いかというと「自分しかその利用者さんの詳しい状態を知らない」って、ものすごく休みにくい状況だからです。
ローテーション制だと急なお休みでも他の看護師が代行しやすく、頼む側も安心してお願いできます。

気になるステーションがあったら採用面接を受ける前に確認しておくとGOOD
中規模以上のステーションを選ぶ
訪問看護ステーションには看護師を常勤換算で2.5人以上おかなければならないという人員基準があります。

最低でも3人必要ということです。
厚労省の調査(※)を見ると、看護職員数が5人以下の訪問看護ステーションは全体の約43%、うち3人以下の小規模なステーションも約10%存在します。
小規模なステーションはアットホームなイメージで働きやすそうに感じるかもしれませんね。
しかし、小規模な訪問看護ステーションは人員維持が一番の課題であり、人員ギリギリで運営しているステーションは休みがとりにくいことが想像できます。
休みのとりやすさだけを考えると看護職員数が多いステーションを選んだ方が無難です。
管理者に直接確認してみる
私はこれまでに3か所のステーションの採用面接を受け、2か所のステーションで働きました。
うち1か所が現在の職場です。
3か所ともステーションの管理者に同じ質問をしました。

子どもがまだ小さいのでご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。
現在働いているステーションAの管理者は「スタッフの子どもは皆で育てるんだから大丈夫」と答えました。
以前働いていたステーションBの管理者は「お互い様だから皆で協力しています」と答えました。
ステーションCの管理者は「具合が悪いときに預けたり預かったりできる友達を作っておくといいわよ」と答えました。
ステーションCの管理者の言葉はもちろん間違いではありませんが、引っ越したばかりの土地で、具合の悪い子どもを預けられる友人はいません。
また、軽い症状なら病児保育を利用するとしても、高熱のときは休んで一緒にいてあげたいと考えていた私には、Cの管理者の言葉が強く心に残りました。
管理者である看護師の考えはステーション考えに等しいと思っているので、自分のカンを信じてCで働くことはしませんでした。
結論を言うと、カンは正しかったといえます。
現在の職場Aは看護師数は6名と小規模寄りなのですが、みんなでカバーしあえる環境があります。
当時の管理者は引退しましたが、風土はそのまま。

たくさん助けていただいた私も、子どもが大きくなった今は助ける側です。
Bは大手のステーションで看護師数も多く、しかも派遣や登録の看護師も複数勤務しており、管理者が仰ったように「お互い様」精神が根付いていました。

休みやすさはBが上でした。
はじめはAとB、2つのステーションで短時間勤務していましたが、途中で社会保険に加入するためにBを退職しました。
辞めた後もBのスタッフとの交流は続いています。
Cは廃業してしまいました。原因は分かりません。
不安なら短時間勤務から始めてみる
良さそうなステーションが見つかっても、本当の働きやすさは実際に働いてみなければ分かりません。
不安ならまずパートとして働いてみるのがおススメです。

私もはじめは2か所のステーションで半日・週3日ずつ働いていました。
幸い、訪問看護は週1日だけとか、1日数時間だけなど短時間勤務可能なところが多くあります。
1か月も働いてみればステーションの雰囲気がつかめてくるはずですから、それから絞り込んでも遅くはありません。
訪問看護は魅力的な仕事ですから、ぜひ働きやすいステーションを選んでくださいね。

訪問看護でお待ちしています!
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