
- ブランクがあるけれど仕事復帰したい
- 短時間だけ働きたい
- 40代、50代でも大丈夫?
- 子育て中でも働きやすい?
こんな悩みがあってなかなか転職先が決まらない看護師におすすめしたいのが「訪問看護」です。
訪問看護に従事している看護師は全体のわずか3%ほど。
これだけ在宅医療が叫ばれていても知名度はまだまだ低いんです。
今回の記事ではもっと訪問看護に興味を持って欲しいという想いを込めて「訪問看護の魅力」をお伝えします。

現役訪問看護師である私が熱量高めで!
訪問看護は働きたくなる魅力がいっぱい
「病棟で働けないなら看護師じゃない」と思っていた私が訪問看護に出会い、すっかりその魅力にはまってしまいました。
訪問看護は臨床経験が少ししかなくても、ブランクがあっても、子育て中でも、40、50代でも大丈夫。

私の職場では60代の方も働いています。
もし今、転職や仕事復帰を考えているなら、ぜひ選択肢に訪問看護も加えていただきたいです。
訪問看護の魅力①働き方の選択肢が多い
一番のオススメポイントは、訪問看護は様々な働き方を選択できるということ。
フルタイムで働けなくとも、「1日1時間」や「週1日」だけでも働くことができます。
パートで働きたい人も登録型、時給型と2種類の働き方から選べるところがほとんどです。
- 登録スタッフ→訪問1件あたりで給与が決まる
- 時給スタッフ→1時間あたりで給与が決まる
こちらで詳しく書いていますので、よろしければご覧くださいね。
訪問看護の魅力②急な休みも比較的取りやすい
訪問看護ではフルタイムの場合1日4~6件程度訪問します。
急遽休みたいときは訪問を調整しなければならないのですが、調整の方法はおもに2つあります。
・他のスタッフに代行してもらう
・訪問日を変更して自分で訪問する
調整をしやすくするには、以下の2つが大切です。

この調整がうまくできれば、訪問看護はとても働きやすい職場だと思います。
実際に、私は子供が小さいころクリニックと訪問看護のWワークをしていましたが、訪問看護のほうが断然お休みしやすかったです。
こちらで詳しく書いています。
クリニックの「休みにくさ」についてはこちらで書いています。
訪問看護の魅力③短時間勤務でもやりがいを感じられる

パートだとやりがいを感じられないんじゃない?
そんなことはありません。
訪問看護に慣れるまでは先輩スタッフが一緒に訪問してくれますが、独り立ちしたら基本的にはひとりで利用者さん宅に伺います。
パートスタッフであっても、訪問中は自分で判断して行動しなければなりません。
利用者さんとの関わりだけでなく、ご家族のサポートや他職種との連携など学べることが多くありますよ。

さらにやりがいを求めるならば、難病やターミナル期の利用者さんを積極的に受け入れているステーションを選ぶとよいと思います。
訪問看護の魅力④自身の経験やスキルを生かすことができる
高齢化が進む日本では、なるべく入院せずに住み慣れた地域で過ごそうという方針を打ち出しています。
高齢者は慢性疾患をいくつも抱えていることが多く、またちょっとしたことで悪化しやすいもの。
そういう方たちがみんな入院していたら、医療費の財源はあっという間に底をついてしまいます。
そこで訪問看護師は、高齢者に対して以下のようなミッションを担っています。
- 悪化させない
- 予防に力を入れる
- 要介護状態にさせない
糖尿病患者さんに生活指導をしていた方、リハビリ病院で働いていた方、心疾患や脳外科が得意な方、パーキンソン患者さんや認知症患者さんの対応に詳しい方、人生経験豊富で聞き上手な方…。
その経験やスキルは訪問看護で存分に生かすことができますよ。
ここでは高齢者の方を例に挙げましたが、先ほどお話ししたように難病やターミナル期の利用者さんが多いステーションでは、緩和ケアや救急で培ったスキルを持ったスタッフが求められています。
経験の少ない方、ブランクのある方は「同行訪問」といって先輩看護師が一緒に訪問してくれますから安心してくださいね。(同行訪問の回数はステーションによって違うのであらかじめ確認しておきましょう。)
訪問看護の魅力⑤キャリアアップを目指せる
訪問看護ステーションを開設するには管理者が必要なのですが、管理者は看護師(助産師、保健師)でなければならないという決まりがあります。
私が所属しているステーションの管理者は、お子さんが高校生になるまで登録スタッフだったそうです。
そのあと正社員になり、訪問看護認定看護師になり、ステーションの管理者になりました。
短時間勤務からでも十分キャリアアップが可能です。
医師はクリニックを、助産師は助産院を開設できますが、看護師は看護院を開設することはできません。
でも、訪問看護ステーションは看護師が開設できるんです。

看護師として起業できる貴重な仕事です。
訪問看護の魅力⑥活動範囲が広い
病院やクリニックなどの施設で働いていると、出勤したら最後、退勤するまでそこから出ることはできませんよね。

大げさですか?
でも、活動の場が「施設内だけでない」のは、訪問看護をする醍醐味だと思うのです。
私は電動自転車で訪問していますが、春や秋は移動時間がとっても気持ちいいですよ。(真夏や真冬、雨の日はちょっとつらいですが)
スタッフとずっと一緒にいるわけではないので、職場の人間関係が比較的良好なのも良い点ですね。
訪問看護をはじめて視野が広がった
病院勤務が長かったこともあり、私は病棟看護師至上主義でした。
外来やクリニックは病棟で働けない看護師が行くところ、在宅って結局は看護じゃなくて介護でしょって。
でも訪問看護師になって、在宅での看護師の役割がいかに重要かを知りました。
吸引や清拭などの看護技術は改めて勉強しなおしましたし、ご家族への指導技術も病棟勤務時代より向上した自信があります。

私のように「病棟以外は嫌!」と考えている看護師にこそ、訪問看護を経験してほしいです。
この記事を通して訪問看護師の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
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